Dead by Daylightのサバイバーまとめ【後編】

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Dead by Daylightの全サバイバーについてまとめました。後編になります。固有パークやリリース時期、裏ストーリーなどをご紹介します。

Dead by Daylightのサバイバー、特徴やパークまとめ【後編】

11、クエンティン・スミス(Quentin Smith)
12、タップ刑事(David Tapp)
13、ケイト・デンソン(Kate Denson)
14、アダム・フランシス(Adam Francis)
15、ジェフ・ヨハンセン(Jeff Johansen)
16、ジェーン・ロメロ(Jane Romero)
17、アシュレイ・J・ウィリアムズ(Ashley Joanna Williams)
18、ナンシー・ウィーラー(Nancy Wheeler)
19、スティーブ・ハリントン(Steve Harrington)
20、木村結衣(Yui Kimura)
21、ザリーナ・カッシル(Zarina Kassir)

 

11、クエンティン・スミス(Quentin Smith)

フレディとともにリリース。
映画「エルム街の悪夢(2010年版)」の登場人物。主人公ナンシーの友人

キャラ

彼を見た第一印象は、起きているのか寝ているのか分からないヤツだ、という事だった。酷く虚ろな表情をしていたが、それに反して足取りはしっかりしていた。
クソッタレの殺人鬼のうち誰か──それが誰かを確認する事は叶わなかったが──が彼を追いかけていたが、だが彼の足取りに迷いはなく、止まる事は無かった。
私とて、この地で何度も筆舌に尽くし難い程の恐怖を味わった身だ。だが彼が言うには、こんなものは大した事の無い物なのだという。
彼は語った──我々が今まで味わってきたものとは全く別種の恐怖というものを。
呼吸を止めてしまう程の恐怖……それは一体どのようなものなのだろうか?
彼は常に脱出ゲートを目指して行動する、むろん私とてそれは同じだ。
だが、私が何度も脱出に失敗し、数多くの死を経験しているのに引き換え、彼が脱出に失敗している所を目撃する事はついぞ無かった。
しかしその腕前とは対照的に、彼の目はどこかとても暗かった。まるで全てを諦めているかのように。

人物紹介

ナンシーの母親が姿を消したと聞いて、クエンティン・スミスは彼らの成功が短い間のものという事を即座に知った。
彼らの計画は完璧に機能していたようだが、フレディ・クルーガーはもう一度死から蘇った。
しかし、クエンティンは諦めようとしなかった。
それは多くの試みが必要かもしれないが、彼らはフレディを倒す方法を何とか見つけ出そうと誓った。
彼が行動しなければ、フレディが勝利し、ナンシーの命が失われるのは時間の問題だからだ。
クエンティンが探していた本がどんなに奇妙であっても、彼は地味で図書館で注目を集めることは決してなかった。
共有される夢の世界、現実でもある夢、そして夢の空間を制御する方法について、彼は見つけた全ての情報を取り込んだ。
彼は起きている為に薬や栄養ドリンクを常に摂取していた。
恐怖を払拭しながら探した埃が多く被った物の中から、彼はついに犠牲者を辺獄へと閉じ込める夢の中に住む悪魔についての文献を見つけ出した。奴を辺獄へと閉じ込めて、恐怖を食い止めるのだ。
すぐにでもフレディが自分を狙う為に現れる事を察知し、彼は迅速に行動に移した。
彼の夢の中にフレディが現れ始めたのはずっと前からであった。
フレディは最初に周辺に現れ、クエンティンを罵倒した。奴は明らかに自分を疲労させる事を望んでいた。
彼が学んだ全ての物を使い、クエンティンは夢の弱点を見つける事ができた。
逃走の道が形成される可能性のある亀裂。
彼はフレディを倒す為に使う事ができる何らかの方法を考え、この知識を元に慎重に試みた。
そして、ある夜、彼はバッダム幼稚園という身近な建物に呼びこまれた。
フレディは嘲笑に飽き、ついに彼を傷つける事を決めた。
クエンティンは学校を走り、彼の素早い観察眼は部屋の迷路に役立つ何かを探し当てた。
彼は塗料シンナーの缶を見つけ、すぐに計画を実行した。
罠を設置した後、彼は待った。フレディを正しい位置に引き込む為に。
そして彼がそこに見たのは、奴は殺害のために爪が金属にこすりつけていたことだった。
クエンティンは、回廊が点火し炎に包まれフレディが楽しそうに驚くのを見ると、彼は離れていった。
彼は見つけた出口を目指して、建物を通って走っていた。
彼はフレディを悩まし、彼を弱体化させて夢から逃げられたが、それだけで消滅するのだろうか?
彼の目の前で、夢の亀裂は閉じられ、彼の脱出ルートは阻止された。
彼は再びフレディの秘密の部屋にいて、どこにも行くことはできなかった。
フレディが封印される間際のあの暗く歪んだ笑みを見たとき、クエンティンはあの男が本当にに消滅したのだと思いたかった。
彼は、フレディ・クルーガーの人生を終えたガス缶を投げたのは、自分だと願った。
その祈りは届いたのだろうか?結局のところ、それはただ願っただけだったのだ。
彼はフレディを破滅させ、消し去る事を望み、必死に考えた。
彼の視界は、深い霧に覆い隠されていた。そして、霧が晴れたとき、彼は元いた場所ではないところにいた。
また別の夢の中?しかし、それは彼のものではなかった。それは彼よりずっと寒くて未知であると感じさせた。
ちらつきが彼の注意を引いた、そのキャンプファイヤーは彼が一人でないことを彼に理解させた。
彼らもここに閉じ込められている、彼らの助けが必要だ。

固有パーク

 

 

12、タップ刑事(David Tapp)

ピッグとともにリリース。サイコスリラー映画の「SAW」1作目に登場するタップ刑事。
SAW THE GAME」では操作キャラクターとして登場。

キャラ

法執行官には慣れている。
彼らを…見つけ出す方法を学んでいる。彼らの姿勢や身のこなしを見抜く方法を。
今、その一人がこの我が新しい家に存在するらしい。
彼は疲れ果てているようだが、私と同じくただ横になって苦痛と死を待つつもりはないようだ。
あがくことだけによって彼は正気を保てる……何かに集中することで。
この法執行官の苦境が一目でわかるのと同じように、他の人が一度も経験しなかったような事態を経験している男であることもたやすく見て取れる。
暴行、暴力、決意。もしかするとこの新しい男は正義を求めているのだろうか?
もしや彼はまだバッジを帯びている?
この正義も終わりもない地で、彼はいったい何を探し求めているのだろう?

人物紹介

デイヴィッド・タップ刑事は正義の使者だった。
殺人犯に法の裁きを与え、被害者たちの無念を晴らしたいという強い意志で長く輝かしいキャリアを歩んできた。
最初にジクソウ事件の情報に触れた時は、他の事件と大差ないように見えた。
確かに陰惨で不気味ではあったが、しょせんは誇大妄想の狂人に違いなく、すぐ牢にぶち込まれる運命だ、と。
タップにひらめきが舞い降り、彼は相棒のスティーブン=シンとともに廃棄されたマネキン工場に乗り込み、そこでジグソウのアジトを見つけた。
彼らは男を逮捕したが、仮面を剥ぐ前に脱走され、その際タップは喉を切り裂かれてしまう。
相棒のシンが一人で追跡したが、彼はショットガンの罠にかかって死亡する。
タップはこの件に限っては捜査を規則通りに進めておらず、令状なしでアジトに踏み込んだ上、刑事一人が死ぬ結果を招いた。
喉の怪我と罪悪感を抱えたまま、彼は刑事をクビになった。
彼は罪悪感を妄執に変えた。 あの連続殺人鬼を見つけ出し、殺人を止め、汚名をそそぎ、相棒の敵を取るのだ、と。
彼はローレンス・ゴードン医師が犯人であると目星をつけ、何か有罪の証拠が見つかると確信して、医師のアパートを張り込んだ。
そこで彼は、ゴードン医師の部屋の窓越しに不審者を目撃、次いで銃声を聞いた。
タップはこの男と争い、男は逃亡。 追跡するうちにとある工業ビルに辿り着く。
だがタップはもう若者ではなかった。 若い頃であれば苦もなく勝てたであろう戦いの果てに、タップは胸を銃で撃たれた。
床に崩れる彼には、失敗しか見えていなかった。 相棒を、他の犠牲者たちの敵を討てなかった。
殺人鬼の正体が誰であれ、タップはそいつを止められなかった。 これからも被害者は増えるだろう、そしてそれは自分のせいなのだ。
怒りと罪悪感に飲み込まれるように彼は瞳を閉じた。
彼の下で、コンクリートの床が柔らかく変わった。 指を地面にめり込ませると、泥と枯れ葉の感触がした。
溢れた血でべとべとだった筈のシャツの胸は乾いており、痛みも消え去っていた。
目を開けると、暗い空と掴みかかってくるような木々の枝が見えた。
森の中に響き渡る悲鳴が彼の胸に新たな使命感をもたらした。
ここ数ヶ月で初めて彼の精神は澄み渡っていた。 被害者の無念を晴らし、殺人鬼を阻止しなければ。
この場所が何なのかわからなかったが、彼はまだ刑事であり、これからも刑事なのだ。
やるべき仕事がある。

固有パーク

 

 

13、ケイト・デンソン(Kate Denson)

クラウンとともにリリース。

キャラ

差し込む光が、この寒冷な灰色の地を照らしていた ――光は女性を象っていた。
私が彼女に出会う前に聞いたその声は、何度か耳にしていた木々の間を吹き抜けて届くそれよりも美しかった。
悲しみの方が似合うこの陰気な場所で、彼女は希望と家族の歌を歌った。
彼女の暖かな微笑みは彼女と一緒になった者を焚き火で迎え入れ、
彼らは僅かな時間、彼らのいる領域を忘れることができた。
彼女が友人を作るのと同時に、私は彼女との交流が誤りではないかと感じた。
このような場所で前向きで陽気で居続けるのは、鋼鉄の意志が必要だった。
あるいは日の光ではなく、雷光だったとすれば―――。
その眩い光と強大な力は世界を二分にさえするだろう。

人物紹介

ケイト・デンソンが覚えている一番古い思い出は、家族の前に立って、
その日に学校で習った歌を歌いながら、みんなの顔に笑みが広がるのを見ていたことである。
歌のように単純なもので人を幸せにできると知ったその時、彼女は人生で何をやりたいのかを心に決めた。
ギターを持てる年になると、彼女はすぐに練習を始め、
8歳の時にはすでに観客の前で演奏していた。
ケイトの母は、地元のペンシルベニア州の各地、さらにナッシュビルを含む南部の至る所まで彼女を連れてゆき、
彼女の夢をかなえるためにできる限りのことをした。
ケイトは参加したフォークミュージックのコンテストやアマチュアのコンクールなどでことごとく優勝するが、
彼女が勝つということは負ける者がいるということであり、それは彼女の求めるものではなかった。
彼女が求めていたのは自分を表現する場であり、人々の人生に触れるための手段だった。
少しの間でも、みんなに日々の心配事を忘れてもらい、楽しい時間を過ごしてほしかったのである。
成長したケイトは新しい自由を手に入れる。
おんぼろの古いシェビーの軽トラックを買ったケイトは、一人で旅に出て、
さまざまな場所でファンと出会ったり、新しい友人を作ったりした。
ただ、彼女の旅はロックスターのようにグラマラスではなく、ドライブとギターと、一日を締めくくるバーボンといったものだった。
太陽が照り付けるフェスティバルから、薄暗くこじんまりしたバーまで、人々は彼女の友情、家族、愛、故郷についての歌を聴くために集まった。
それらの歌に込められた気持ちは口先だけのものではなく、彼女はできるだけ家族のもとに帰り、
地域のために援助活動を行い、より広い世界についての経験談で地元の子供たちを楽しませた。
彼女はそれを、自分が援助されてきたように他人も援助できる、お返しの方法だと感じていた。
ケイトの故郷は彼女のインスピレーションの源でもあった。
彼女は町の周囲の森の中を歩くのが好きで、
踏みならされた道から外れた静かな場所でギターを弾き、歌を書いていた。
特に何度も通うお気に入りの場所があり、
そこはまるで何千年も前に岩がくり抜かれたかのような、今は木で囲まれた空洞だった。
そこで、ケイトは自然、そして地球そのものと強いつながりを感じた。
自分の心を森に包み込ませることで、彼女は絶え間なくインスピレーションを受け取った。
ケイトはギターを手に取り、フレットボードの上で指を踊らせるように演奏した。
それは彼女らしい、高揚感のある曲ではなく、もっと物悲しい、陰惨ですらあるものだった。
それでも、彼女は何かに駆り立てられるかのように、最後までその曲を弾き続けた。
ケイトの周りでは、ギターの弦と同調するかのように木の葉が震え、木々の大枝が伸びて融合し、一つの生命体へと変貌した!
木々の天蓋から蜘蛛の脚のようなものが、彼女を捕まえようと降りてくる。
我に返ったケイトは石をつかんでそれを撃退しようとするが、
その皮膚は鉄のように硬く、石は簡単にはじき返されてしまう。
その脚はツルのようにケイトの手足に巻き付き、彼女を頭上の闇へと引き上げていく。
流れ込んできた霧のせいで、ケイトも、彼女を自分の方へ手繰り寄せる悪夢の生命体もはっきりと見えない。
霧が晴れた時、そこには争った跡も、生命の形跡すらもなかった。
あるのは真珠母貝の張られたピックガードに、花の模様と”KD”というイニシャルが刻まれているアコースティックギターだけだった。

固有パーク

 

 

14、アダム・フランシス(Adam Francis)

スピリットとともにリリース。

人物紹介

アダムはジャマイカのキングストンにあるローリングトンタウンで生まれた。
2歳のときに父親は交通事故で他界。その後アダムを引き取ったのはアダムの叔父だった。
厳格かつ公正な叔父は教育を重んじるタイプだったため、アダムもその思想を引き継いで育った。
キングストン・カレッジに通い始めたアダムは、そこで父の著書を発見する。
これがきっかけで彼は文学に対する情熱を抱き始めた。しかし、彼の学校は有名なスポーツ校。
アダムのような内気な本の虫は、いじめの格好の的となる場所だった。
スポーツが苦手ならば、根性を見せるしかない。
そう思ったアダムは、困難に揉まれながらも、日々の学園生活で自己防衛の術を身に付けていった。
大学に通ううちに、別の地での人生を思い描き始めたアダム。
親しい友人たちが音楽業界を出入りする一方で、彼は安定した道を歩んだ。
成績優秀だったアダムは大学院への入学資格が与えられ、また海外には教職の需要もあった。
大学卒業後、アダムは海外の教職ポストに出願する費用を賄うために、教師として多くの授業を担当した。
長い通勤、山積みの採点作業、夜間のレッスンプラン、早朝クラスなどを着実にこなす日々が続いた。
そして、ついに1年後には海外で教職に就くことができた。
初めて乗った飛行機で彼が赴いたのは、日本の南部地方。これがアダムの人生の新たなスタートとなった。
鹿児島での生活は多忙だった。
母国では当然のように時間を割けられたことも、忙し過ぎてできなくなっていたのだ。
その上、彼の日本語能力はせいぜい初級レベル。そのことも生活に支障をきたしていた。
食料品の購入には数時間かかり、通勤も必要以上に長く、学校の授業は日本の考え方に偏っていたため、アダムはそれにも慣れねばならなかった。
しかし、数ヶ月も経つと、アダムの生活リズムは確立され始めていた。
ある朝、通勤途中の電車の中で、彼はふと気付いた。もはや地図に載っている漢字を勉強する必要はない。もう道は覚えているから。
語学力も向上したし、学生たちとの絆も芽生え始めている。週末には高級レストランにも行けるようになった。
初めての休暇も計画済みだ。アダムには、全てが順調に進んでいるように思えた。
しかし、その電車の中で、突然アダムの世界がスローモーションに切り替わる。
きしむ線路。なだれ落ちる鞄。震える床。そして、大きな衝突。
車両がひっくり返ると、アダムは正面に吹っ飛び、窓ガラスの上に着地した。
ふと見ると、車両から外れてしまったドアが別の乗客に勢いよくぶつかりそうだった。
アダムは急いで転がり、その少女をかばいに行った。
そして、衝撃に備えて目を閉じたが、意外にも何も起こらなかった。
片目を細く開けてみても、目の前に広がるのは暗闇だけ。 電車には深い霧がかかっていたようだ。
アダムは、自分の唇から指先、そして脚へと、徐々に氷が流れていくかのような感覚を覚えた。
耳に届く密やかな囁きの、その温かい響きに安心した彼は、意識を失いながら目を閉じた。
その後、アダム・フランシスに何が起こったのかを知る者は誰もいない。
ニュースで列車の脱線事故を見た学校の教員たちは、彼が行方不明になったと知り、最悪の事態を想像した。
アダムの鞄が事故現場から回収された時、その予想はほぼ確信へと変わったが、それでもアダムの遺体は最後まで見つけられなかった。
しかし、彼の叔父は今日まで、アダムが電車の衝突後に何とか助かり、今もどこかで生きていると信じている。

固有パーク

 

 

15、ジェフ・ヨハンセン(Jeff Johansen)

リージョンとともにリリース。

人物紹介

アルバータ州オーモンドで生まれ育ったジェフ・ヨハンセンは、おとなしい一人っ子として成長し、人混みに対しては苦手意識を持っていた。
ハイスクール在学中、ジェフの心配性気質は恥ずかしがり屋だという誤ったレッテルを貼られたが、
ジェフはタフでストイックな人格でそれを補い、いじめっ子や教師も同様に怯えさせた。
家ではヘヴィメタルに関心を持ち、レコード収集を始めた。
カバーに描かれた感情を呼び起こすような象徴主義に触発され、自分でも美術作品を作るようになったのだが、
そのことは日常風景と化した両親の喧嘩と上手く付き合って行くのにも役立った。
頻繁に繰り返される両親の喧嘩から逃れるため、ジェフはビデオ店で働きはじめた。
客の通りは少なく、おかげで絵を描く自由時間は十分にあった。
ある夜、遅くに常連の一人がジェフのスケッチに気付き、オーモンド山の荒れたロッジにいる仲間のために何か芸術作品を作ってくれるよう依頼した。
その挑戦を受け、ジェフは液体の多い血塗れの文字で「リージョン」という大きな壁画を描写した。
時間をかけたその作品で、ジェフは50ドル紙幣とビール12本を受け取った。
それは報酬を貰った最初の仕事で、誇れる重要な出来事だった。
両親の離婚後、ジェフは母親と一緒にマニトバ州ウィンクラーへの引っ越しを余儀なくされる。
そこは自分の故郷からも、そして父親からも数マイル離れた町だった。
ウィンクラーでは、芸術と音楽は別として以前よりもさらに孤立した。
高校卒業後すぐに生演奏をやっている地元のバーで働き始めると、彼には慰めができた。
その後すぐにロードクルーの一時的な仕事を見つけ、ウィンクラーを後にした。
数年後、ライブでの喧嘩に巻き込まれて怪我をしたジェフは、視力の一部を失う可能性があると宣告を受ける。
医師は経過観察を行うため、ジェフに町に留まるよう話した。
この困難な状況にあり、ジェフは自分の人生の選択を再評価することとなった。
ジェフはアートスクールに戻った。 視力は徐々に戻り始めたが、油断はできなかった。
いくつかのコースを選択し、多様な材料や技法を試みて、最終的に油彩画とデジタルアートを選んだ。
後者では、有給のインターンシップを紹介された。
事務職を選んだジェフは、小さなビール醸造所向けのラベルのデザインという天職に巡り合う。
ジェフは静かで、質素な生活を送った。
ビールを醸造し、救助犬を受け入れ、タトゥーのデザインをし、好きなバンドのアルバムジャケットをフリーランスとしてデザインした。
ある朝、オーモンドから電話が入る。 父親が亡くなったという連絡で、整理する遺品がいくつかあるという。
ジェフは車ではるばるオーモンドに戻った。
亡くなった父親の家に到着すると、郷愁と同時に心苦しさを感じた。
家の中で、壁に立てかけてある古いギターケースを見つけた。
その中にはビンテージモデルのギターと一緒に、べたつくノートが入っていた。
「息子へ。」ノートにはそう書かれていた。
予定よりも長く町に滞在したジェフは、少年時代の思い出にふけった。
以前通った高校までドライブし、オーモンド山を描いた描画を思い出した。
12本入りビールを買うと、ジェフはロッジへと向かった。
ジェフから何の連絡もないまま数週間が過ぎた後、同僚はジェフが悲しみにうちひしがれたのだろうと推測した。
隣人はジェフの犬の世話に飽き飽きしていた。 犬は日を追うごとにますます興奮するようになった。
犬は再び野良犬となり、ジェフの残した、懐かしいモルトの残り香の痕跡を探して道を外れた。

固有パーク

 

 

16、ジェーン・ロメロ(Jane Romero)

プレイグとともにリリース。

人物紹介

ジェーン・ロメロは有名女優ロレッタ・ローレンスの娘であったが、母親のことは全く覚えていなかった。
ジェーンがまだ赤ん坊の頃、両親は母親が撮影のために頻繁に家を留守にしているというのが主な理由で別居したため、ジェーンは売れない視覚芸術家である父親に育てられた。
自分の人生に関与しようとしない母への恨みと、スクリーンで存在感を放つ母への羨望。 2つの相反する感情を持ったままジェーンは成長した。
十代の頃、ジェーンは密かに母の才能と張り合おうとした。
劇で演出や演技を担当し、テレビCMのオーディションを受け、父のアトリエで手伝いもした。
高校3年生で参加した全国弁論大会で最優秀賞を受賞したとき、ジェーンの実力に注目したラジオ局からインタビューがしたいと連絡があった。
生放送中の自然な魅力とウィットに富んだ受け答えがスタッフの印象に残り、ジェーンは局でのパートタイムの仕事を依頼された。
大学でのコミュニケーション学を修めて卒業した後は局の仕事を辞め、流行を発信するバラエティー番組の仕事をするようになる。
だが、歯に衣着せぬ物言いとアドリブでの発言は番組を取り仕切る上層部からは歓迎されず、5ヶ月後にはクビを言い渡された。
以前勤めていたラジオ局の番組にも話をしてみたが、ジェーンの企画はリスクが高すぎるとして断られた。
4ヶ月後、ジェーンが出演していた番組の再放送を見たという、あるプロデューサーから1本の電話がかかってきた。
クイック・トークという落ち目の番組のテコ入れを図るため、司会者をもう1人探しているという。
生放送というのは長時間の拘束に加え、安い給与や職の不安定を意味していたが、番組へ出演し意見できる機会を与えられるということでもあった。
ジェーンはクイック・トークの下品で人を煽るような方向性に異議を唱え、個人的な問題を扱った、視聴者の共感を呼ぶ内容を推薦した。
ジェーンの誠実な語り口はすぐに視聴者の心を捉え、視聴者数は順調に伸びていった。
2年後、1時間枠のジェーン・ロメロ・ショーが始まる。
全国放送のこの番組は、ジェーン自身の親から放棄されたことへの葛藤など、タブーな話題も取り上げた。
ジェーン・ロメロ・ショーは数々の記録を塗り替え、ジェーンのイニシャルであるJ・Rは美容クリームからアクセサリーに至るまで登場し、ジェーンの代名詞となった。
しかし、それだけでは満足できなかった。
自分の軌跡を世間に知ってほしいジェーンは、幼い頃の母親の不在をつづった回想録を出版する。
回想録はたちまちベストセラーとなったが、厳しい批評にさらされた。 批評家の意見は、個性のない退屈な自己啓発で味付けされた悲劇の秘話だった。
ジェーンは批判を重く受け止めた。それは自分自身の成功にも関わらず、心の裏側にある声は、その成功に疑問を感じ始めていたからだ。
彼女の成功はさらに過密なスケジュールと、視聴者の期待に答えなくてはならないという重いプレッシャーを生み出す結果となった。
特に忙しかったある週、ジェーンはいつものコーナーを中止し、代わりに2時間の離婚特集を組んだ。
ジェーンのストレスが限界に達したのは、母親が自分の番組に出ることに合意したことを知ったときだった。
平静を装ったまま番組を開始するジェーン。
大部分は何事もなく進行したが、セットに登場した母親が観客に暖かく微笑むと、不快感で胃が飛び出しそうになった。
それまでずっと自分を苦しめてきた激しい嫉妬がジェーンを飲み込んでいく。
引きつった笑顔のまま番組を進行させるのも限界に達したのは、母親のロレッタがジェーンの発言を遮ってこう言った瞬間だった。
「自分たちは本当の親子じゃない。」 その後、インタビューは大混乱のまま終わった。
番組終了後、ジェーンはニュージャージーに住む父親の家に向かって車を走らせていた。
最近の自分はどう考えてもおかしい、父親といろいろなことについて話す必要がある。
大渋滞を避けて海岸沿いの高速に乗ったジェーンは、一日中悩まされていたこめかみに感じるズキズキとした痛みを止めようと何錠か頭痛薬を飲んだ。
その後リラックスし始めてラジオを点けると、クラシックが流れてきた。
車はゆっくりと走っていた。道路が凍結しているせいで、帰り道を急ぐ車が渋滞を起こしている。
夜の闇があたりを包む。暗闇が視界の端をぼやけさせ、ヘッドライトの光が赤い渦巻に変わる。
ジェーンは強く瞬きをして、視界の輪郭に目を凝らした。
だが、目を閉じるたびにまぶたは重く、鈍くなり、もう開くことができなくなった。
翌朝、ジェーンの車が警察によって水中から引き揚げられた。
何週間にもわたって入念な捜索が行われたが、ジェーンの遺体は発見されなかった。
ジェーン・ロメロ・ショーの放送と制作はジェーンの葬儀が終わるまで中断され、葬儀にはジェーンの両親も出席した。
人々がジェーンの死を悲しむなかJ・Rグッズの売れ行きは急増し、1ヶ月後には番組の全エピソードが再リリースされた。
ジェーンの永遠なる安らぎを願う、オープニング・クレジットが添えられて。

固有パーク

 

 

17、アシュレイ・J・ウィリアムズ(Ashley Joanna Williams)

人物紹介

週末を友人と一緒に山小屋で過ごしていたアシュレイ・J・ウィリアムズは、ネクロノミコン・エクス・モーティス(死者の書)を発見し、森に潜む闇の者を呼び覚ましてしまう。
アッシュは悪霊に取り憑かれてしまった友人を殺さなくてはならなかったばかりか、呪われてしまった自分の右手をも切り落とす羽目になった。
それから30年もの間過去から目を背いていたアッシュは、量販店のバリュー・ストップで働き、場末のバーで女性を口説き落とすという日々を送っていた。
ある夜、ハイになったアッシュは、女性の気を引こうとして死者の書の一説を読み上げてしまう。
再びアッシュを見つけた悪霊は、アッシュの周囲の人間も巻き込んで大混乱を引き起こし始める。
だが、祈祷師に育てられた同僚のパブロと、デッダイトのせいで孤児となったケリーは、アッシュに協力して悪霊と戦う。
悪霊たちとの戦いの中で、長年音信不通だった娘ブランディと再開したアッシュ。ブランディに背中を押されたアッシュは、人類の救世主という自分の使命を受け入れる。
完全に姿を表した悪魔との壮絶な戦いの後、アッシュは最後の息を引き取り、シュメール騎士団の手で未来へと送られた。
何者かの声で目を覚ましたアッシュ。頭がズキズキする。
1週間前にデッダイトの集団を蹴散らしてからというもの、二日酔いの症状が続いていた。
再び声が聞こえる。官能的で魅力的な女性の歌声だ。
ボクサーパンツ姿のまま廊下に出たアッシュが声のする方に歩いていくと、そこは公共のロッカー室だった。
ドアを開けると歌声がやみ、カーテンの揺らめく音がする。
アッシュが呼びかけながら更衣室に入っていくと、カビの生えたタイル壁にアッシュの声が響き渡る。
そのまま歩いていくと、シャワーからはまだ水が垂れ落ちていた。 その時、冷たく濡れた何者かの指がアッシュの裸の背中に触れ、下に向かって動いていく。
アッシュは振り向いた。
そこには全裸の女が立っていた。女の肌が高い窓から差し込む朝日を浴びてきらきらと光っている。
その女が誰かはすぐに分かった。高校時代に親密な関係にあったリンダ・エメリーだ。
その30年後、2人は故郷を邪悪な者から救い、よりを戻したのだったが、その後すぐに2人の関係は終わった。
故郷の救世主になり、新たに人気者となったアッシュは自由に自らの人気を満喫したかったのだ。
リンダはアッシュにウインクし、アッシュは2人の間の距離を縮めた。 アッシュはリンダのほおを物欲しそうに撫でた。
彼女はここで何をしている?自分の娘の居場所について知っていたのか?パブロとケリーは?
鋭い刃物がアッシュの手に突き刺さり、アッシュは思わず後ろに飛び退いた。
リンダは指を刃にすべらせ、アッシュの血を指先に集めた。
リンダは笑みを浮かべ、その肌に皺が寄る。リンダの髪はハリを失い、肩が前かがみになってくびれはたるみ、一瞬のうちに数十年分も老いた。
リンダの攻撃を、半裸の状態のままアッシュはかろうじて防いだ。
攻撃されるたびに新たな傷が増えていく。 調子の悪い膝を切りつけられ、アッシュは床に崩れ落ちた。
リンダがアッシュの上に飛びかかると、アッシュは苦しそうに悲鳴をあげ、リンダが握りしめていたナイフを叩き落とした。
リンダの異常に膨らんだ手が首に巻きついて締め付けてくる。
息も絶え絶えに喘ぎながらもアッシュは腕を伸ばし、その手がソープディスペンサーに届いた。
石鹸の液体を指に出すと、指でリンダの目を突く。 老いた女がたじろぎ、腕の締め付けが緩むと、アッシュは顔に肘打ちを食らわせて後ろに突き飛ばした。
アッシュは転がりながら床のナイフを握った。 リンダの胸にナイフを突き立てようとしたその時、アッシュは動きを止めた。
アッシュの頭には他にもっといい考えがあった。
アッシュはリンダの喉元にナイフを突きつけた。
おい悪魔、取引といこうぜ。お前を殺さないでやるから、俺を仲間の所に戻せ。
悪魔は取引に応じた。
呪文を唱え始めたリンダは、後に続いて繰り返すよう言ったが、アッシュはうまく唱えることができなかった。
何も起こる様子がないので、アッシュは悪魔を脅す。悪魔は、アッシュの発音が悪いせいだと反論して責めた。
シュメール語でのやり取りが繰り返された後、後ろのシャワーからシュッという音が聞こえてくる。
濡れたタイルが黒ずみ、パイプが破裂した。 汚い水が噴き出し、シャワーカーテンが揺れ、使用済みのトイレットペーパーが悪魔を飲み込んでいく。
アッシュはロッカーのドアにしがみついたが、アッシュの指はドアからずるずると滑っていく。
クソッタレ―
アッシュはうつ伏せの状態でエンティティの世界に落ちてきた。
口に入った芝生の草をペッと吐き出す。アッシュは起き上がり、いつの間にか着ていた乾いた服を手で払う。
あたりを見回すと、アッシュの顔から笑みが消えた。 この世界では2つのことが明らかだったからだ。
まずは見渡す限りバーが1つもない。そして2つ目は、ショットガンとチェーンソーが必要になりそうだったが、そのどちらも手元になかった。
前方にある点滅する光に向けてアッシュが歩きだすと、木々を揺らすように叫び声が聞こえてきた。
イカすぜ。

固有パーク

 

 

18、ナンシー・ウィーラー(Nancy Wheeler)

デモゴルゴンとともにリリース。
ドラマ「ストレンジャーシングス」に登場する。

特徴

勤勉で頑固なナンシー・ウィラーは、面白い話に敏感なジャーナリストだ。親友のバーバラが行方不明になると、事件の真相を暴くためあらゆる手を尽くした。才能あるジャーナリストである彼女は、事件の行方と手がかりを追い続けた。手がかりを追っていたある日の夜、大胆にもホーキンス国立研究所に近づくが、突然意識を失ってしまう。霧がかった見知らぬ土地で目が冷めた彼女の耳には、聞き覚えのある叫び声が聞こえていた。

固有パーク

 

 

19、スティーブ・ハリントン(Steve Harrington)

デモゴルゴンとともにリリース。
ドラマ「ストレンジャーシングス」に登場する。

特徴

人気者で傲慢でありつつも情に厚いスティーブ・ハリントンは、指導者とは程遠い人物だ。彼はよくダスティンという名の少年の兄貴分として振る舞っている。スティーブは彼がペットとして飼っている異界の怪物、デモゴルゴンのダルタニャンを探す手伝いまで買って出ていた。彼は保護者としての腕前を上げ、奇妙な怪物を扱うコツを知る、子供たちの「ベビーシッター」のような存在となった。だが彼は、デモゴルゴンが友人たちに危害を加えるのを防ぐほどの度胸はなかった。ある夜、スティーブは友人のナンシー・ウィーラーから助けを求める連絡を受ける。彼はナンシーの安否を確かめるべくホーキンス国立研究所へ向かった。研究所を探し回ったが見つかったのは彼女のノートのみ。スティーブが事態に気づいた頃には、地面が口を開き黒い霧の渦が立ち込めていた。気がつくとそこは、見覚えがあるともないとも言えない奇妙な場所だった。

固有パーク

 

 

20、木村結衣(Yui Kimura)

とともにリリース。

背景

その古風な育ち方に反し、木村結衣は生まれ育った飛騨の町でスクーターのレースに興じた。
地元では不可能と言われることをたやすくやってのけると評判の彼女だったが、そんなことは男のやることだと信じる父親は、娘をスクーターから遠ざけようと手を尽くした。ところが、結衣の祖母が祖父の機械工マニュアルと、車やバイクのエンジンに関する覚書きをこっそり手渡していたのだ。結衣は祖父のマニュアルを読み、すぐにそれを習得した。
スクーターのメンテナンスができるようになっただけではなく、エンジンに改良を加えてモトクロスに乗っている年上の少年たちと競争するようになった。
祖父の「ゲン担ぎのハチマキ」を腕に巻き、彼女は地元の少年たちとレースをした。結衣に追いつけない少年たちは結束して彼女を負かそうとしたが、運は彼らに味方しなかった。結衣は毎回彼らの裏をかき、友人たちには大評判になった。
進学の時期になると、結衣は勇気を振り絞って自分のバイクレースへの夢を父親に打ち明けた。話し合いに話し合いを重ね、結衣が通常の進学を拒否すると、そのことを恥じた父は、家から出ていくよう彼女に告げた。祖母から応援と貯金をもらった結衣は、重い気持ちで名古屋へと向かった。
名古屋は思っていたような場所ではなかった。下級の事務職やホステスのような二流の仕事しか見つからない。祖母からもらったお金が底をつきそうになると、結衣はそれでレース用バイクを購入し、違法なストリートレースに参加した。するとその結果、彼女は見たこともないような金額を稼ぎ出した。
その大胆さと反射神経の噂はあっという間に広まり、ほどなくして結衣は非公式で女性だけのバイク乗りチームを作った。メンバーは、結衣のテーマカラーであるピンクの服を着ている。
彼女の後をついて走るその一団とは別に、闇に紛れて自分の後を追うストーカーがいることに結衣は気づいていた。アパートの部屋から幸運のハンカチが盗まれたと気づいたとき、彼女は警察に相談した。だが警察は、そのストーカーはきっといい男だ、そいつと近い将来結婚するかもしれないぞと言い放ち、笑って彼女を追い返した。
ある夜、結衣がアパートに戻ってくると、ストーカーが彼女の私物を物色しているのを目撃した。男は彼女に気づいてはいない。どうしたらいいかわからなかった。しかし、ストーカーの手が彼女の服に伸びるのを目にしたとき、彼女の我慢は限界に達した。結衣はストーカーに向かって出ていけと叫んだ。ストーカーはナイフを構えて彼女のほうを振り向き、こちらに向かって突進してきた。彼女がその攻撃をかわすと、男は壁にぶつかってナイフを落とした。躊躇することなく結衣は男にタックルした。床に転がりながら、双方とも必死の攻防が繰り広げられた。結衣は白川でのスクーターレースの時よりももっとひどく打たれた。アドレナリンが上昇し、彼女の力がストーカーのそれを上回る。彼女はナイフを床から拾い上げるとその鋭利な刃を男の喉元に突き付けた。
アパートに到着した警察が男を連行していき、傷の手当のために結衣を急いで病院へと連れて行った。レントゲンの結果、腕と足に複数の骨折が見つかった。ほどなくして彼女のチームが一人、また一人と姿を見せ、皆で出し合って治療代を工面した。リハビリは辛かったが、結衣は決してあきらめず、チームの支えもあってレースに出る準備は整った。
事件があってから初めてのレースで、チームの皆が新しいピンクのハチマキをプレゼントしてくれた。それには、皆のサインと応援メッセージが一面に書かれていた。結衣は誓った。自分の賞金と影響力で他の女性たちを助けると。その言葉どおり、チームが「サクラ7」として有名になると、メンバーはピンクのハチマキを身に着けた。そのハチマキは、ストーカーや虐待の被害を受け、助けが必要な女性たちに対する、団結と支援の象徴だった。
サクラ7のメンバーは7人以上に増え、結衣のテーマカラーであるピンクは女性のエンパワーメントの代名詞となった。ストリートレースでは、女性たちが彼女をサポートしようと大勢で列をなし、7連勝した際には、スポンサーの注目を集めることになった。彼女が成し遂げたのは全日本ロードレース選手権への出場だけではない。結衣は、一流の大会に参加し、勝利を収めた最も若い女性となったのだ。
まもなくスポンサーの数もチームのメンバーも3倍に増えた。ところが、すべては違法なストリートレースTK3(Tokyo Kick 3000)で停止してしまう。レースで先頭を走っていた結衣は、どこからともなく現れた不気味な霧の中に入ってしまった。戸惑い、混乱した彼女はバイクを止めて降りた。その場所が東京ではないという事に気づくまで、時間はかからなかった。

人物紹介

飛騨の町で生まれ育った結衣は、父親の反対を受けつつも祖母の密かな支援を受けて少年たちとのレースに興じていた。
レーサーになる夢を追い進学をやめ家を出た結衣だったが、いい仕事は見つからず、違法なストリートレースに参加するようになる。
多額の賞金を稼いだ結衣は仲間と女性だけのバイカーチーム「サクラ7」を結成。
その後スポンサーを得て全日本選手権に出場する機会を得た。
名声と勝利を手にした結衣だが、レース中に不気味な霧に入り込んでしまった。

固有パーク

 

 

21、ザリーナ・カッシル(Zarina Kassir)

デススリンガーとともにリリース。

背景

ブルックリンのレバノン人家庭で育ったザリーナは、独特な2つの文化的アイデンティティに悩んでいた。この文化的な違いが人々の攻撃の的になると感じていたのだ。そこで嘲笑やいじめを避けるためにクラスの人気者を観察し、彼らが好むイメージを自分に投影するようになった。学校では「カリーナ」という名を使い、髪を明るく染め、自分の「外人風」弁当を捨てていた。

自宅では常にニュース番組が流れていた。ザリーナは不祥事の緊急レポートに魅了され、自分自身のニュース記事を書きたいと思うようになった。10代になると彼女は自分の本名とルーツを受け入れ、父親のデジタルカメラを借りて、ベイリッジにあるバノンコミュニティの人々にインタビューを行った。コンテンツをインタネットで投稿し始めると、徐々に熱心な視聴者が現れるようになった。毎週、彼女は新しい問題を取り上げ、カメラの前で人々に心のうちを語るように求めた。

ある日ザリーナはファーストフード店のオーナーが作業員を搾取しているという噂を聞き、潜入取材で痛烈な批判を込めた映画を製作しようと決めた。見かけやアクセントを変え、その店のウェイトレスをして雇われた。3週間無給で働いた後、彼女が給料の支払いを要求すると解雇された。復讐のため彼女はオーナーが罵倒している動画を投稿し、それは数時間以内でニュース番組に取り上げられたが、どういうわけかオーナーに同情を寄せるという形で報道された。

苦い経験をしたザリーナは、インディペンデントのプロデューサー兼映画製作者になろうと心に誓った。彼女の最初の長編映画は学校のコンクール用に製作したもので、国語のクラスで習ったあ、冤罪によって処刑されたイタリア移民のサッコとヴァンゼッティについて綴った詩から着想を得た映画だった。この作品で彼女は最高賞を獲得し、妥協のないドキュメンタリー映画作家としての第一歩を踏み出すこととなった。

数ヶ月後、彼女にとって世界がひっくり返るほどの事件が起きた。町の監視カメラには、自宅から数ブロック先の街角でコーヒーを2つ運んでいる父親が映っていた。背の高い、フードをかぶった男が彼の後ろに立っていた。男が何かを父親に向かって叫び、父親は驚いて一歩後ずさりした。突然、全く予期せぬうちに、男はスピーカーを上げて走る車に向かって父親を突き飛ばした。

父の死は怒りと痛みを伴う衝撃となってザリーナを襲い、彼女の心を切り裂いた。

犯人のクラーク・スティーブンソンは、まもなく犯人として過失致死罪で逮捕され、収監された。

ザリーナはクラークのことで頭がいっぱいだった。彼のギャング「IS-28」、短い禁固刑、明らかな後悔の欠如。1年かけて彼女はクラークの実像を明らかにし、その悪事をさらに暴き出した。最後に残った遺産で新しいカメラとネブラスカ行きの航空券を買うと、ヘルシャー刑務所の所長に賄賂を渡してクラークとの面会を要求した。

クラークと初めての対面を撮影したザリーナは、自分の父親のこと、彼のギャングのこと、そして彼の暴力的傾向について尋ねたが、クラークは答えようとしなかった。しかし、彼女はそれから数週間の間に、自分が調べた情報でクラークを誘導して、ついにそれが計画的犯行だったことを自白させた。

ザリーナの映画は父親へのオマージュとなり、ギャングの暴行によって流された血の跡をたどる作品となった。ニュースがこの話を取り上げたのは、映画が国際的な賞賛を集めるようになってからのことだった。

ザリーナのドキュメンタリー映画の話を聞きつけた何人かの囚人から、問い合わせがあった。彼らの多くは映画化を期待して奇妙なエピソードを提供してきたが、その中でも群を抜いて興味深いものがあった。ヘルシャー刑務所の1棟全体が封鎖された「狂乱アイルランド人虐殺事件」の話だ。公にはアイルランドの無法者が、情け容赦無く刑務所長と看守たちを虐殺したという内容だった。

ザッコとヴァンゼッティの映画製作の経験から、ザリーナは「公の話」が必ずしも「本当の話」ではないことを知っていた。彼女はヘルシャーの記録を調査し、1860年に20年の懲役刑を宣告されたアイルランド系アメリカ人の受刑者を見つけた。刑務所の設計図によると、封鎖された棟はヘルシャーが建設された当時の基礎構造の一部だった。封鎖された棟に行くことができれば、狂乱アイルランド人の隠されたストーリーを明らかにすることができる。必要なのは、その潜入するための手段だ。

翌朝、彼女はヘルシャー刑務所の所内見学に参加した。彼女は時差ぼけの観光客の集団に紛れ込み、彼らが厨房に向かうときにそっと抜け出した。設計図を記憶しているので、監視カメラを避けながらどこに向かうべきか正確に把握している。予期せぬ警備によって危うく調査が打ち切られるところだったが、埃っぽい刑務所の古ベッドの下に隠れて事なきを得た。看守が姿を消すと彼女は捜索を続け、ようやくアイルランド人の独房を見つけた。

暗く荒れ果てた独房に入ると、ザリーナは古いレンガの壁に手を滑らせた。指に文字の感触を得て、それをなぞる。「ベイショアに死を」。ゆるんだレンガが落ち、隙間が現れた。

彼女は手を差し込んだ。指先が冷たい、ひび割れた金属に触れる。ザリーナはそれを取り出した…古く、さびたレンチだ。湿った寒気が背骨を走り、彼女は視線を下に向けた。足元に男が血を流して横たわっている。四肢はよじれ、目は暗く恐怖におびえている。それは父の目だった。黒い歩道の上の真紅の血だまり。黒い霧が独房を満たすなか、身動きもできず、彼女は目を閉じて悪夢のような光景を考えないようにした。

固有パーク

 

 

 

以上あなたの良きデッドバイデイライトライフを!

 

 

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